たまに、”板挟み状態”になる時ってありますよね。
その場にしゃがみ込んで頭を抱えてしまいたくなるような、
進むも戻るも許されぬ、自分ではどうしようもできない状態。
ああ、サンドイッチのパンに挟まれたハムやレタスはこんな気持ちなのかと、
もう考えることも放り投げてしまいたくなるような、できれば出会いたくない状況です。



わたしも社会人3年目。少しずつ仕事に慣れてきてはいるものの、
それと同時に明らかになるのは自分の知識不足。
やはり仕事をより良いものにするためにも、もっと知見を広げなければ！！
と思い立ち、勢いだけで新聞を購読することに。



そしてつい先日、契約のため新聞社の方が男性と女性お二人、我が家にお見えになりました。
男性の方が新聞購読についての説明を始め、ふむふむ……と聞いていましたが、
ふと我に返りました。

そのやり取りは我が家の玄関先でのことで、玄関のドアを開けたままわたしが家の中、
お二人は外という感じの状況だったのですが、なんせうちの周りは蚊が多い。
夏場に私の家の前で3分程立っていようもんなら、
それはまさしく蚊に生け贄として捧げられているがごとく
3分後には全身虫刺されの刑に遭うことができます。
なので、基本的に玄関のドアはすぐ閉めたい。
なんなら出入りすら極力開ける幅を狭くするように毎日努力しているので
宅急便受取のサインも秒で殴り書きするくらい、一刻も早く閉めたい。


ただ、説明はしっかり聞いときたいし、
書類のサインも名前だけじゃなくて住所とかいろいろ書かなきゃいけないから時間かかるし、
このままじゃお二人が蚊に襲われかねないし、
玄関あけっぱなしにしてたら家の中という心休まる安全地帯
（ゴキ出てる時点ですでに安全ではない？⇒過去記事参照）が蚊どもに侵されてしまう！
そんなことになったらおちおち夜も眠れないじゃないか！！と思い、
説明をしてくださっているお二人に
「どうぞ玄関の中入ってください。うちの周り蚊多いんで…」と伝えようと説明書類から顔をあげると

おじさんほっぺたに蚊ついとるやん

よくあの時『いやいや、ペットか！（笑）』と突っ込むのを我慢できたな、と我ながら思います。
冗談はさておき。



どうしよう…このままおじさん玄関の中に入ったら
ほっぺたの蚊ごと招き入れてしまって本末転倒。
でもこのままにしとくわけにはいかないし、
2人も蚊に刺されるかもっていうかもう刺されとるし、
なんならほっぺの蚊こっちこないか気が気じゃないしもういっそのこと
玄関閉めてドア越しに会話したいぐらい（ひどい）の気持ちで
もうほとんど説明は頭に入ってません。
2人を玄関に入れるか、このままか、まさに板挟み。


ああーーーどうしよこれ教えてあげんなんかなーでもおじさんがほっぺから払った蚊がうち入ってきたらどうする？もういっそ叩いてつぶしてあげた方がいいんかなーよしおじさん歯ぁくいしばって！大丈夫すぐ終わるからあああ！とかなんとかアホなことを考えているうちに契約は終了。

『では失礼しまーす』とお二人、とりわけおじさんは蚊をくっつけたまま帰られました。





契約特典でもらった粗品のタオルを見つめながら、
冷静になればどう考えても一言『蚊ついてますよ』って言ってあげるべきだったのに
結果的におじさんを生け贄に捧げてしまったことへの後悔にさいなまれ、
これから新聞を見るたびにこの出来事を思い出して『おじさんに幸あれ』と
毎日祈るであろう採用担当「しょに」です。こんにちは。









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